京都五条大橋の北側、松原橋の鴨川沿いにある『鮒鶴京都鴨川リゾート』での結婚式に参加しました。元料亭旅館だったこの建物は五層楼閣様式となっており,文化庁の登録有形文化財に登録されたものです。今ではほとんどみることがなくなった古いエレベーターも現役です。何といっても東山の山並みと鴨川の風景を持つこの施設は京都屈指のリゾートと言えます。
建物は既存の和風のイメージをできるだけ残しながらも靴のままで使えるように改修されており、使いやすくレトロなイメージ溢れる結婚式場となっていました。急な階段やわかりにくい動線などはさほど気にはなりません。それよりも鴨川と東山の風景を生かしており、有形文化財としての価値は充分にあると感じました。


私達は今、越前市の古料亭『多葉喜』の改修計画案を練っているのですが、『鮒鶴リゾート』は越前の料亭『多葉喜』といくつかの類似点があります。
この建築が持つ歴史はほぼ同じ140年、料亭として地元の名士や粋人が集ったことも、同じなのです。また、あの紫式部が京都以外で住んだのが越前の国府であった武生(現越前市)であり、式部が眺めたであろう芦山(村国山)と日野山に京都東山の風景を重ねたのではないかと想像すると楽しくなってきます。
多葉喜は福井の名水にも選ばれるお清水(しようず)不動尊に接しており、多葉喜の玄関に掲げられている【霊泉湧庭】の書は多葉喜と水の関わりが記されています。この水の素晴らしさを復活することが第一の目標であると考えています。

私達はこの水に関わる物語を具現化、デザイン化していこうと考えています。その方法については後日アップしたいと思います。