秋の七草『藤袴』について

再生工事中の『多葉喜』の敷地境界に藤袴が咲いていました。

東京で働いていると,野草を見ることは稀であり、スーパーで売りに出される七草粥セットが関の山なのです。

秋の七草は万葉集に収められている山上憶良の2首の歌が始まりとのこと。

「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」

日比谷花壇のHPからの引用ですが、

藤袴は、花の色が淡紫色で、弁の形が筒状で袴に似ていることからこの名前が付けられました。乾燥させると桜餅の桜葉と同じ良い香りがするため、洗髪や香水にも用いられます。現在では絶命危惧種に指定されており、野生の藤袴を見ることはほとんどできません。
〈花言葉〉・・・遅延、躊躇、思いやり、あの日を思い出す、優しい思い出

今回の『多葉喜』の再生は、華やかだった『多葉喜』のあの日々を思い出すため、たくさんの思いやりによって行われていると言えます。

ひっそりと咲く藤袴は、池泉式庭園の復活ばかりに注力していた私達関係者に『足元,周囲に目を向けなさい、私たちを忘れないで』と伝えたかったのかもしれません。

北畑栄建築研究所をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む