料亭『多葉喜』の造作と景色について

当研究所が木造建築や伝統建築についての教えを乞うだけではなく、多くの示唆に富むお話をいただいています金沢『石森木工』石森良洋会長と越前市にある旧料亭『多葉喜』の内外を見て回る事ができました。

この料亭は明治、大正、昭和、平成の4つの時代を生き抜いた貴重な建築物です。

今日石森会長から細かな造作についての解説や施工した棟梁や建具職人達の高い技術力と遊び心についての話を伺える幸運に感謝し、改めてこの建築物を後世に伝えるべき建築物であると確信するのでした。金沢の社寺仏閣や伝統建築物の改修等に携わる事で得られる職人の想い、技術力、遊び心など石森会長のお話はとても分かりやすく、そして示唆に富むものばかりです。

百合の間の虫食い板の欄間を見る石森良洋会長です。

『人が木に寄り添う、、、これが休むという意味。』コンクリートや石油由来の建材の慣れている私達ですが、木に包まれると心も体も軽くなるものです。

改修や保存には乗り越えなければならない多くの問題があります。建築基準法ができた昭和25年(1950年)よりずっと前に立てられたこれらの建築物を保存し、人々に使われる建築物にするためには熱意だけでは無理であることも理解はしています。私達の前にたちふさがる壁を前にして、目眩を感じている私達でもあります。

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