金沢石森木工の技術力と石森会長の英断(と男気?)によって作られた「黄金の庵 」です。秀吉の「黄金の茶室」の復元ではありますが、ただの復元するだけではなく石森木工に受け継がれた伝統技術と美に対する石森会長の拘りも盛り込まれています。日本各地にある『黄金の茶室』とは違い、優雅でしっとりとした茶室だと思っています。障子に貼られた赤い布は『天使の羽衣』と言われる石川県で作られた繊細な織物です。この「茶室」はもののふではなく、天女のような女性が座るに相応しい『茶室』と言えるのではないかと私は思っています。
石森木工の金沢の伝統的な建築物の改修や修理などによって蓄えられた伝統的な木組みの技術によって、組み立てと解体を可能にしたこの「茶室」は釘等を一切使っておりません。また、京都の経師職人が金箔を貼った部材を使われていますが、その下地は越前和紙が使われています。京都、越前、金沢の職人魂によって作られた「茶室」とも言えるものです。


映像作家ヨシダシゲル氏がこの『黄金の庵』を美しいムービーに残してくれています。彼は芸術家村上隆氏のスペシャルムービー『五百羅漢絵図展』などを手掛けた映像作家、プロデューサーです。
1970年生まれ。福井県出身。1993年文化学院建築学科卒業。
卒業後、建築家長谷川逸子・建築計画工房で非正規社員として働く傍、俳優や舞台演出、インディーズレーベルのバンドでギターを務めるなど、自らの表現方法を模索する時期を過ごす。
1995年、当時まだ新しかったコンピューターによる映像制作を独学で学び、映像作家としてのキャリアをスタートさせる。
グラフィックを活用した作風を武器に『K-1』『PRIDE』『プロ野球ニュース』『シドニーオリンピック2000』『FIFA コンフェデレーションズカップ2001」など、主にTV媒体のオープニングやイベントのビジュアル映像を数多く手がける。
2002年、映画監督長谷川和彦に師事、新作映画「連合赤軍」の資料収集やシナリオ作りに深く携わる。ただ残念ながら「連合赤軍」が実現することはなかった。
2011年よりコギトワークスと業務提携を行い、数多の映画やドラマ等の編集に携わる。
また、ディレクターとして現代美術家の村上隆の創作活動を追ったプロモーション映像を数年間手掛けている。これらの作品ではディレクターのみならず、撮影、編集も自ら行う。
2016年には、日本の伝統文化、職人の技術を海外に向けて発信するための取り組みとして、組み立て式和室「庵」を企画開発、(株)モノサシパブリックリレーションズを立ち上げる。商品だけではなく職人の手仕事や背景にある風土を映像作品として残す活動も行なっている