昨日、当研究所にとって大切なガレージハウスE邸を訪問しました。輻射冷暖房の利用を考えていらっしゃるN先生が実際に利用している方の意見を直接お聞きしたいとの要望があり、E先生はこの無理なお願いを快く引き受けていただきました。外気温や室温、湿度の年間データを取っておられて、そのエビデンスを示しながら快適さだけでなく採用時の注意点について話をしていただきました。住んでいるからこそ分かる貴重なお話を伺うことができました。
しかし、私にとって最も感激したことは、計画の途中のスタディ模型と最終模型を今でも大切にガラスのケースの中に入れて保管していただいていたこと、9年前の竣工後と変わらないほど綺麗に住み続けていらっしゃることでした。
設計事務所冥利に尽きるとしか言いようがありません。三日前、35年前に作った料亭の改修計画の模型と資料が施主の納戸にあるのを偶然見つけて、少し涙が出そうになりました。家族も全く知らなかったそうです。
私達は設計の過程の確認作業の一つとして模型を作っているだけなのですが、施主にとっては私達以上の何かを模型に対して感じてくださることを知ったのです。
E先生、そして奥様、ありがとうございました。

