内田繁先生について

日本を代表するデザイナーである内田繁先生が亡くなられました。私の敬愛するデザイナーであり、STRAMDの5期生として、先生の日本文化論の講義を受講出来た幸運な社会人学生でした。

先生が講義中に話される言葉の一言も漏らさずノートに書き留め、スライドを全てスケッチし、まとめの講義録を書きたいためにいち早く手を挙げたものででした。ワクワクして講義を待っていました。先生の講義は、日本文化への深い洞察と世界のデザインの中に宝石のような作品を生み出す実務から生まれたものでした。『近代を疑え!』、先生が繰り返しおっしゃった言葉でした。(北畑)

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常磐の杜【杜のプラザ】上棟式

昨日は『常磐の杜』のコミュニティ施設【杜のプラザ】の上棟式でした。多くの住民の方々、関係者、そしてたくさんの子供達が集まり、皆の【杜のプラザ】の上棟を祝いました。自治会長と役員の方々、施工会社、関係者が上棟した建物の上に上がり、上棟の儀式を行い、そしてお祝いの紅白の餅、菓子等を撒きました。大人も子供達も袋一杯のお裾分け(戦利品?)をもらい、歓声と笑顔と笑い声が溢れたひと時でした。私達もこの様な上棟式に参加できることは珍しく、とても貴重で思い出に残る式でしたし、この施設を住民の方々に愛される施設にする設計者としての大きな責任を感じたのでした。

この施設は、住民のコミュニティ活動の中心となるべく、居住者の資金で作られるもので、担当役員の方々と議論を重ねて計画された施設です。当研究所の最近のコミュニティ施設の経験を生かし、単なる箱ではなく使われる空間とは何なのかを提案しました。それぞれの自宅ではない、第二の自宅と感じられる、その様な施設を目指しています。

完成は来年の春の予定です。(北畑)

自治会長のご挨拶、たなびく五色、餅まき、住民の方々

自治会長のご挨拶、たなびく五色、餅まき、住民の方々

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黄金の茶室の畳

金沢石森木工に来ています。黄金の茶室用の畳のサンプルが出来上がったのでその確認に来ております。

MOA美術館の堀口捨己先生監修、早川正夫先生設計の学術的で貴重な黄金の茶室とは異なり、全て金沢の建具や箔、畳等の技術を使った現代の茶室ですので、実際に茶室として使われたり展示等の使用に耐えうる実用性を求められています。この和室の基本は堀口、早川両先生が残してくださった雑誌の図面があるからこそできる和室です。先人の素晴らしい仕事に深く感謝しなければなりません。(北)E4539F70-A6CB-4788-89F1-CE0CFD926300

 

 

式年遷宮、解体後の材料について

越前市に来ています。みぞれ混じりの雨が降ったかと思うと日がさしたりと北陸の冬らしい天気です。

三年前の平成25年、第62回目の伊勢神宮式年遷宮が行われました。解体後の木材は全国の神社の修繕や災害にあった神社の修理に使用されると聞いていました。今日、偶然にその解体後の材料を見ることができました。隣の市にある神社に使われる予定との事でした。年輪から判断すると樹齢200年以上の丸太と板材でした。ほのかなヒノキの香りもします。由緒ある材料が日本中のどこかで大切に使われるのですね。(北)由緒ある「撤下古材」

・土中に埋められた部分は腐食していますが、地上の部分は全く問題はなさそうです。・背割りの割れを抑える金具が施されていました。

 

佐渡市宿根木(重要伝統的建造物群保存地区)見学

古民家見学のために佐渡に渡ったので、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている千石船の里【宿根木】を見学することができました。(風雪に耐えた三角家の前で微笑む吉永小百合さんのポスターを覚えている方も多いのでないかと思います。下の写真の左)

この街は、中世の頃より廻船業を営む人達が居住し発展した街で、小川と数本の小路に肩を寄せ合う様に建物が密集して建っています。風雪に耐えた外壁の板材、4尺程度の隙間の様な小路、洗い場として使われていた小川、往きかう人がいない静かな街並みですが、なんとなく人の温かさを感じる空間は、50年ほど昔にタイムスリップしたかの様な不思議な気持ちになります。

【宿根木】がまた新しい役目を担い、空き家に人が住み始めて賑わいを取り戻し、そしてこの個性的な街が人が実際に住む街であり続けられることを祈らずにはいられません。(ki)

宿根木のポスターと街並み

宿根木のポスターと街並み

CGと模型

今日は来年着工予定の住宅の打ち合わせでした。色々な角度からの外観の検討にはCGはその威力を発揮しますが、家の中に関してはやはり模型も有効です。2センチ弱の身長になって、図面ではわからない光の入り方や開口部の位置などを確認しながら家の中を歩き回ることができるのですから。

伝統は100年後も新しい、と言われます。この家がどこか懐かしい、でも新しいと感じる家になればと思います。そして100年後も大切にされる家であります様に。

CGと模型によるプランの検討

CGと模型によるプランの検討